■ 新年にあたり

 新年明けましておめでとうございます

 新年がなぜおめでたいのか、この休みに考えてみました。年が変わったことだけで、時間の流れは常に同じなのです。人間は新年にどんな意味をもたせているのでしょうか。
 思い当たったのは、新しい年の始まりは過ぎ去った年への決別ができる、言い換えれば「リセット」できるという生活の知恵なのではないかという事です。過去を振り返ると良いことよりも、間違ったり失敗したりしたことのほうがより鮮明に思い出されることは、皆さん良く経験するでしょう。そこで、このようなマイナスのイメージにとらわれると、実際の生活習慣や態度に、自分に対するネガティブな気分が染み付いてしまうのです。それを引きずってゆくことは、けしていいことではありません。過去を反省することと、過去のマイナスなイメージを消し去ることは異なっています。反省は次への上昇チャンスなのです。反対に、失敗を引きずることはなんのプラスにもなりません。
 南小樽病院は新しい年をむかえ、過去を「リセット」し、新たな姿を目指して進まなければなりません。過去の失敗はもちろん、成功体験も、それらにこだわることは新たな自分を作り上げてゆくことの支障になるだけです。このような意味で「おめでとうございます」と本当に言える様な一年にしましょう。

変化であり悪化ではない
 医療産業の経済的な情勢が悪化しているとの声を多くききます。実際に多くの医療機関では、賃金や福利厚生の見直し、経費の削減などさまざまな手段でこの状況を乗り切ろうとしています。では、本当に「悪化」しているのでしょうか。医療の世界が、政府や医師会によって手厚く守られてきたことは事実でしょう。しかし、今は規制緩和とともに競争の原理が持ち込まれています。といっても、一般の産業からみるとまだ子供だましのような競争でしょうが、今までのぬるま湯の中の医療機関にとっては大変なことなのです。このような、時代の流れは「変化」と呼ばれるものなのです。世の中が変化してゆくとき、それを「悪化」ととらえ、オーバーリアクションしてしまっているのが、今の多くの医療機関ではないのかと思われます。経営者自らが、「大変な医療情勢」などと話すこと自体、マイナス思考にとらわれている証拠です。南小樽病院は、この一年間で時代の変化に即したさまざまな改善や改革をするつもりです。それは、「悪化」しているためではなく、「変化」させなければ時代についてゆけないからです。この時期をたくましく乗り越えてゆくことに、当院の未来図を堅固にできるかどうかがかかっています。どうか、患者様中心と書いてある理念を忘れずに、この時代を乗り越えて未来をつかんでゆきたいと思います。

2004/01/08(Thu) 12:13